生きがいとはなにか? 20代・30代で知っておきたい意味

青い空

今後、幾度となく読み返すであろう本に出会いました。

私の年齢では少し遅すぎたとは思いますが、この先の人生を考えると今からでも遅くは無いから良く理解して生きていこうと前向きに捉えることができます。
「生きがい」とは何か 自己実現へのみち (NHKブックス)
この本の出版は古く、1989年8月の初版です。平成元年です。もう平成も29年目、あれから随分と時間が経ちました。元年にこの本と出会っていたらと悔やみます。そのくらい正に真理を分かりやすい事例とともにまとまっています。

古い内容で現代に合わない?
そう思う人こそ手にとってもらいたい本です。

実はあまり時代は関係ありません。むしろ現在の方が過去と酷似している部分も多いと思います。技術が進んでも人は何も変わりません。

難しい話だからこそ若いうちから知っておきたい

この本の内容は多岐に渡り、もしかしたら難しい話と取るかも知れません。
私はこの本からひとつの言葉では語れません。しかし、随所にこれだ!と思える言葉に溢れています。

人によりこれまでに本の内容通りに生きてきた。理解していて当たり前のことだ。という人も多いでしょう。私はほぼ全ての記述に新しい気持ちで読むことができました。それ程に成熟していない人格で、何度も失敗をしてあまり経験を活かしてこれなかった人生ともいえます。

例えば、本には

「大好きなもの」イコール「生きがい」とは言えないのだ。「働くこと」が好きなのは「働きがい」であるのであり、「遊ぶこと」が好きなのは「遊びがい」があるだけでにすぎず、それは「生きがい」ではない。

仰るとおり、どうやら私は「遊びがい」がある人生だったようです。一時期は「働きがい」に終始した時期もありました。「生きがい」と勘違いしていたように、出世して家庭を持って、お金をたくさん稼いで、結局は手元に何も残らなかった。虚しい「働きがい」でした。

また、自己実現の過程が「生きがい」ともあります。まだ自分は過程なんだ。生きがいを持ってこの先に進もうと思えます。

自己実現

自己実現は個々により違います。人と比べることは無駄なことは理解していても心の底からそうは思えてきませんでした。何か社会的に皆と同じように、それが当たり前で立派なこと、そう勘違いしてきました。

年齢を重ねると友人や知人、親戚などと差が出ます。これは貧富の差もあり、人間関係の構築の差もありますし、人としての成熟度の差もあります。独身と既婚者、子持ちであるか、など条件が変われば生き方も変わります。趣味嗜好も変わってきます。

何が当人にとって幸せかは千差万別であることは明白であっても本当の意味で理解していない人は多いと思います。

自己実現できた人と、そうでなく迷っている人は、その過程において自己を確立するためにその状況や環境すらも、あるがまま受け入れて生きるということを続けて結果、その人にしかできない人生を送れたが違いではないでしょうか。

学生の時だったか、有名な孔子の一節を思い出しました。

吾、十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども、のりをこえず。—孔子

これ、20代がないですね(^0^;) まぁ、20代は15歳からまだ勉強に明け暮れるという解釈をしていました。
30代で立つとは、精神的なことで、別に仕事でということではなかったハズです。

そして40代は「迷わず」という言葉、これを習ったのです。
迷わなくなるのではなくて、迷うから迷わないように、迷ってはいけない、という自戒を込めた意味だと知りました。

迷うとはどういうことか、若い頃には想像できないでしょう。
簡単に言えば、これまでの人生は「これでよかったのか?」これからの人生は「どう生きればいいのか?」そういったことを振り返るのが40代です。
誰もがそう思います。

自分が何者か、生きる意味は何か、それこそ人生を通じて学んで実行するのであり、全て理解して生きていることではないのです。

人それぞれが生きている意味も価値もあるのです。仕事や遊びに関わらず、真に心の豊かな人が幸せであり存在意義を感じて、いわゆる自己実現に達するのでしょうか。

最後に

私自身、他者への依存が強く、自我を他人と同一化することで生きてきたと感じました。何ら自我が確立されていないとも言えます。ですから、死別や離婚といったことで他者と離れると途端に気力が無くなります。

本来は自分という生き方は変わりは無いはずです。環境が変わっても自分は自分です。しかし、それがどうしても自分を消してしまい他人との関わり合いが全てになってしまう。自分勝手や独りよがりとはまた違う、確固たる人格で環境はあるがまま受け入れて生きる(行動・思考)することが大事なんでしょう。

まだうまく自分の中で消化しきれていませんので何度も読みたいと思います。そこかしこに真理とも思える言葉にハッとして勇気づけられます。

どういう状況にしろ自分がそれほど悪いのではい。価値はある。何ができるのだろう。
人と違う生き方は当然であり、自分の存在意義を全うしようと改めて思いました。

こういった考えた・生き方を若い年代で、それも20代で知り、自分を大事に意義を感じて働いたり遊んだり、人生を楽しめれば、金銭欲や物質欲ではない本当の幸せを感じられる時間も長くなるでしょう。最後は「生きていて良かった」とより思えるはずです。

もちろん、40代以上の中高年者でも全く遅くはありません。考え方を改められ、より質の高い生活に向かえるでしょう。

病気や環境、人間関係やストレスに苦しんでいる人は、一度この本を手にとってください。活路は見出せると思います。

※最後に、著者の小林司氏は、2010年に81歳で既にお亡くなりになられております。彼もまたご自身の著書の通りに自己実現できた人生だったのでしょう。良書をありがとうございました。他の著作も読んでみたいと思いました。