どうしていいのかわからない人に読んで欲しい『「自分の心」をしっかり守る方法』

ハートを手に取る心に響く書評
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良書に出会った。といっても自分にとってであり、万人向けとは言えないかも知れない。それでも現代には多く居ると思われる人々の心に響く本だと思う。

「自分の心」をしっかり守る方法―――「くやしさ」「悩み」「モヤモヤ」が消えていく (知的生きかた文庫)

敏感性性格と知るべき

本書で述べられている敏感性性格、敏感性人格という言葉は、まさにうつ病を患う性格の人のことと同意です。つまり、人生において精神的に苦しい人への言葉と捉えられます。
実際に、他の事例、非利己的主義者など、意味合いが少し異なる言葉が多いので戸惑うかも知れませんが、ザックリと言えば同じような性質の人を刺しています。

私個人を見つめ直すと、敏感性性格なために生真面目でお人好し、そうは言っても攻撃性も心の底に持ち合わせ、人間関係に悩んできました。他人に合わせて生きてきたために人生を棒に振ってしまったと言えます。
本書を読んで、この性格を打破出来なかった一番の原因は、伝導能力が低い、または皆無だったから弱さを克服できていないと納得しました。心の自立が出来ていないと言えます。

このブログのように、実は人に何かを伝えることで心の安定は図れていますから、ネットだけではなく、現実世界でも実践してくれば良かったなと痛感します。

そう、感受性が強いので、色んなことを感じる力があると思われ、決して伝導能力は無かったと言うことではなく、むしろ長けていると逆説的に言えそうです。だから文筆家であったり、何かの表現者というのは、敏感性性格の人には合っている職業だと思います。

印象的な部分を引用

自分の中でもまだまとまっていない中、心に留めておきたい言葉を引用します。

他人の期待をかなえることばかりで生きてきてしまうと、他人の期待なしにはなにもできなくなってしまう。そこで小心な倫理性ということも出てくるのではないだろうか。倫理的であることは、他人 の期待にかなっていることである。

相手にとって自分は都合のいい人間なのに、自分は相手のことをこんなに我慢しなければならない、 そんな理由はどこにあるのだろうか。自分が相手に対してしているように、相手は自分にしてくれた ことがあるだろうか、ないではないか。

自分の心の中の願いや怒りを理解してくれるのを黙って待っている人は、あまりにも甘えている。また自分を知らせる努力をしないで、誰も自分をわかってくれないと不満になる人も、大人としてはあまりにも甘えている。

どんなことでも必ず自分にあてはまるというように考えないことである

神経症的非利己主義に関連した症状は、抑うつ、疲労、働くことへの無能力、愛の関係の失敗というような症状だという。

皆と異なるのは当然のこと

本書の文章は、いくつも自分に当て嵌まるため、すべてを実践するのは少し難しいと思われます。ただ、真意はかなりシンプルです。
それぞれの捉え方がありますが、私は特に納得できる言葉として目にとまったは以下の文章です。

敏感性性格の人は、人を皆同じに見てしまう傾向がある。だから自分に対して好意的な人も、自分を利用しようとするずるい人も、同じに対応する。

これは自分が気がつけなかった部分です。
確かに性善説のような分かり易い解釈ではなく、なんとなく核の部分は同じだろうという認識はありました。
しかし、そうとも言えないのは、コロナ禍のような世界が訪れた現在、他人と根本から異なる考えや捉え方を目の当たりにしてきました。
そう、自分と同じでは無いと思って誰でも同じに対応しないを前提にして、もしも同じと思える人に出会ったら、それは希なことであり、驚くべきことと逆に捉えると楽になりました。

疑ってかかれということでもなく、違うのだから同じに思わない程度です。それなら要らぬ期待も抱きませんし、反応の結果がどうであれ、心は痛みません。

共感できることは希

思ったのは、幼い頃の想い出が、全くの他人と共感できる点が多いというのは、子供時代だったから、それ程大きな異なる経験をしていない年齢だったからでしょう。
家庭、地域、学校、友人、そういった関係がドンドンと異なっていくのは自然なことです。年齢を重ねれば、それだけ他人と考え方や捉え方が異なるわけで、この人もこう思うだろう、といった推測は的外れの確率が高いのは当然の帰結です。

臨機応変に対応できる能力が必要な中、いつも誰にでも同じような対応をしてしまう人が希なのです。努力不足とは言えませんが、安易に人を信じすぎる傾向があります。

信じるというより信頼することは必要です。見返りもなく勝手に信じることは信頼で、何も悪い事はありませんし間違っていません。しかし、自分と同じ気持ちとは限らないので、その都度、相手の立場や自分の立場を念頭に対応するのが正解なのでしょう。

何でもかんでも同種と見てしまう点は浅はかだったと痛感します。

自分の言動がおかしいと言われても、おかしいのはお互い様です。他人とは異なるわけですから、ワガママではなく、自分の意見を述べて批判されても、怒るわけではなくて意に介さないのは良いのではないでしょうか。

逆に同じだと思える人に出会ったら、それはとても共感できることなので、とても素晴らしい出会いと思えるような気がします。

敏感性性格の自分としては、まだ確固たる答えは手にしていませんが、悩んだ際にはこの本を手に取って、自分のことを見つめ直すには最適な良書だと思いました。
うつ病、無気力、焦燥感、理不尽さなど、精神的に落ち込んでいる方で、本が読めるくらいに快復しているのなら、この本はオススメします。

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