今話題、就職氷河期世代(40代ロスジェネ)の独り言

lostgen-ice-ageたぶん駄文
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何かがオカシイ。多くの人がそう思っているのに、それすらも見なかったことにする。そういう風潮を感じます。就職氷河期世代への対応も同じでした。

そんな世代は居なかったことにしてきた?

ここ最近は政府がこの40代を中心とした就職氷河期世代への取り組みが躍起になっています。
しかし、この政策もどこかオカシイ。
以下、リンク先は内閣府の出したプログラムの内容が読めます。

就職氷河期世代支援プログラム (内閣府)

ロスジェネと言われてきた世代の立場から、社会から弾かれて初めて客観的に色々なことを思うようになりましたのでここに記しておきます。
※独り言です。ご批判があっても反論する気もありません。

本当の就職氷河期世代は現在何歳?

先ず声を大にして言いたいのは、ニュースなどではワザと意図的に就職氷河期世代=ロスジェネの年代を間違えている点です。

確かにバブル崩壊の影響は正確には分けられません。前後も影響は残っているからです。しかし、新卒採用が無かった時代と、大量に採用された時代とは分けられます。
他にも少子化になった時点で競争は減りますから、新卒採用の人数だけで論じることも難しいと思います。

敢えてなら有効求人倍率かも知れません。少なくても1倍以上はなんとか就職できるレベルです。ちなみに2019年は1.88倍だったそうで、我々の就職氷河期世代は0.47〜0.63倍など比べるまでもありませんでした。

就職氷河期世代の当事者として

では、就職氷河期世代は今は何歳の人なのか?

一応、Wikipediaでは、バブル崩壊期は1991年(平成3年)3月から1993年(平成5年)10月までとなっています。逆にバブル期間は1991年2月までとなっています。

今でも忘れない1991年4月か5月の新聞の一面にバブル崩壊の見出しをみて、バブルって?となった記憶です。あまり深刻には捉えていませんでした。どちらかというと不動産業界はヤバいなくらいの印象でした。

その後の地価下落ニュース、大企業を中心に新卒採用が軒並みなくなり、更にトドメは阪神淡路大震災・・・とあの宗教団体の事件がありました。そしてその後は有名な山一証券の倒産など経済的なニュースが多かった時代です。ジュリアナス東京の閉鎖も象徴的でした。バブル前に消費税増税が誕生したのも大きかった。

これらの事件は1991年〜1994年に起きた出来事(※山一証券の倒産はこの後)なので、1990年に新卒の人はまだ大手にも就職できたでしょう。また影響が出るのに時間がかかるので、Wikipediaの就職氷河期世代の記載の時期が妥当かと思います。

バブル崩壊後の就職が困難であった時期(1993年から2005年卒と定義されている)

https://ja.wikipedia.org/wiki/就職氷河期#日本(1993-2005年卒)

対象は49歳?48歳まで?

大卒の場合、2019年現在にすると、年齢は37歳〜49です。

生まれ年で言うと、1970年(昭和45年)〜1980年(昭和55年)生まれの世代となります。

つまり、ニュースなどで聞く政府の定義する世代年齢と僅かにズレています。この辺はきちんと案内してもらいたいと思いますね。

しかし、政府の資料にはきちんと書かれています。

概ね 1993(平成5)年~2004(平成 16)年に学校卒業期を迎えた世代を指す。2019年4月現在、大卒で概ね 37〜48 歳高卒で概ね 33 歳〜44 歳に至る。

https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000513529.pdf

今後の支援プログラムは、2019年現在で、33歳〜48歳という定義のようです。ニュースだと45歳までと言っていますね。本当にオカシイ。

競争があれば勝敗もある

昔、ある議員の「2位じゃダメなんですか?」発言がありました。その頃よりもかなりオカシイ日本になっていますね。

2位を獲るために頑張って競争して、何の意味があるのでしょうか?

実はこの発言は就職氷河期世代の我々にとって特に可笑しく映りました。2位を目指す気持ちは理解できません。

結果的に2位になるのはあっても、それは1位を目指して努力したからであり、仮に1位はあきらめて努力せずに挑めば2位なんて不可能です。

無理なんだから「あきらめろ」、そういうメッセージでしたね。

就職氷河期世代の子供時代

子供の頃から学校のクラス人数は1クラス50人というものでした。今では考えられませんね。それが1学年に6〜11クラスもあった時代です。

同じ世代でも地域によって変わりますが、例えば小学生では1学年300人くらい。全校生徒は1,600人はザラでした。中でもマンモス校となると2,000人を超えていました。

中学は学区の関係から更に多くなり、1学年500人弱で全校生徒が1,500人弱です。第2次ベビーブーム世代の中でも特に多い年代だと集中してそうなりました。3,000人になるとマンモス校でしたね。

ある意味で賑やかで騒がしく大変な学校生活でした。

このニュースが追い打ちを掛けます。

2019年に生まれた赤ちゃんの数が1899年の統計開始から初めて90万人割れし、過去最少となるのが確実になったことが6日、厚生労働省への取材で分かった。同省の研究機関はこれまで90万人割れを21年と見込んでおり、推計より2年早い。想定を超えて加速する少子化に、政府関係者は「大変厳しい状況だ」とし、社会保障制度などへの影響を懸念した。

内閣府より:https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/data/shusshou.html

第2次ベビーブームと呼ばれているのは1971年〜1974年です。しかし、その数年前とその後2年くらいはまだまだ多いです。この時200万人で、今年が90万人割れになると、半分以下です。

今後の人口も心配ですが、就職氷河期世代が如何に多かったかを強調するような表です。

競争心理

この人数で競争をして仮に2位を目指すことは1位と同じです。いや、100番以内が1位、200番でも感覚的には2位とか3位の感覚です。

もしも1位と同等な高順位を目指さなかった場合、一気に300番台でもおかしくありません。つまり、皆が努力していて、その数が圧倒的に多いと僅かなミスが命取りになるからです。
テストで1点違うだけで30番くらい上下することもザラでしたからね。

1位=上位を目指す。その競争をすることは何も思わないのがこの就職氷河期世代です。

ある意味で競争には慣れています。だから、良くも悪くも結果を受け止めることは通常の感覚でした。「また頑張るさ」そういう世代だと自分では思っています。

負けた後が問題

問題なのは、競争して勝負に勝ち負けがあるように、かなりの人数が負けるわけです。次のレベルのステージに移るか、もう一度チャレンジするか、そういう選択は多々有りました。

どこでどう競争しても、結果はともかく全力で挑むことは1度や2度ではありませんでした。

しかし、いわゆる負けるという状態の方が多いと思います。

では、どうすることもできないのか?というと少し違います。下のステージで勝つということが可能です。

悪く言えば「レベルを下げてチャレンジする」とも言え少し消極的です。しかし、そこでまた実力が上がれば、次のチャンスで上を狙う。そういう希望もまたありました。

だから、上手く行かないことがあっても、ある意味で頑張る世代でしたから、また次の機会をうかがっている状態も肌感覚で感じていました。

しかし、バブルが弾け、社会が不況になり、就職先が軒並み「今年は新卒の採用は控える」という事態に直面しました。就職希望の会社のレベルを下げるとか、都会から地方に変更するとか、そういった変更を余儀なくされたのに、既に我々世代の多い人数を賄える受け皿は無かったわけです。
これではチャレンジすらできません。

負けても下のステージが最底辺しかない。そういう印象です。

社会には存在しないロスジェネ

先に書いた勝ち負けの理屈は、あくまでも例え話です。人数が多いので、同世代と競争しないと何かと手に入らない現実だったのです。

現実は大企業ではなくても幸せになれることが多々ありますし、そういう幸せも得てきた人はこの世代に限りません。

ただ、転職など自分の意思とは無関係にしなければならない状態に置かれた人が多かったのは、このロスジェネ世代が圧倒的に多いでしょう。

新卒採用であっても採用していない企業以外から選ばなくてはならないのは仕方なかったとしても、ようやく就けた仕事が、これまた倒産や営業不振の憂き目に遭い、また転職ということが多かったと思います。病気もそうです。

選択肢がドンドン無くなる中、どうにか仕事をしている世代です。「〇〇になりたい」といった希望は努力してもなかなか叶えられません。採用してくれなかったり、会社都合であったり、そもそも給料も上がらず部下もつかず、ずっと下っ端だったのも就職氷河期世代だと思います。

会社によっても異なりますが、10年くらいは新卒採用がない会社は多かったので、今になって40代が枯渇していて、色んな問題が起きています。
学校の現場も中堅が全く居ないので、現在、50代中盤の部下が30代はよくあることでしょう。

本当に人が多い世代なのに、転職すると必ず居ませんよ、この世代は。

だから、会社の同期という言葉は私は知りません。上か下しか居ませんでしたし、それも年齢が離れているのでプレイベートで遊びに行くような交流はありませんでした。

「同年代の皆はどこで何をしているのだろう?」

単純にそう思います。

会社でもこの世代はあまり存在しないので、ロストジェネレーションの通り、社会からも失われた世代なんです。

終身雇用制が終わった?

令和になってからはまた異なると思いますが、我々世代は社会に出た時、僅かに以前の終身雇用制は残っていました。

役職者は年功序列でしたし、仕事が出来てもポストがない人も多くいました。

次第に終身雇用制は終わり、実力主義の時代と感じていた人も多いでしょう。しかし、我々世代の実感は異なります。

実力主義とは名ばかりの年功序列

欧米のように実力主義であれば、年齢も経験も関係無く、ある程度ポストも上下しないとなりません。しかし、そこは日本なので、上司は年齢や経験を加味され、若い者は実力だけで判断される。

そういう歪な終身雇用制が続いてきたと思います。

無責任で無能な上司が解雇や減給されることもなく、ポストもそのまま。一方で我々が20代の若者だった時、下の世代はほとんど採用されて居ませんから、ずっと下っ端のままでした。

これが日本式の実力主義です。給料だって待遇は何も変わらない。

認められて若くしてポストに就けば、これまでの上司が妬みやっかみもあり陰湿なイジメが横行しました。このヒドいのがブラック企業にもなりました。

結局は日本人がお得意としている本音と建て前です。実力主義だと説明しつつ、内部は年功序列のままで、競争しているのは我々世代だけ。しかも勝ちは無く負けしかない。バブル世代以上の世代がそのままなのは実力なのか疑問です。

我々の就職氷河期世代は人数が多いので代わりはいくらでも居ます。上からいいように使われ、下を持つこともあまりなく、真面目に働いているのに結局のところ追い込まれて辞めるか、解雇か、うつ病になった人が多かったように思います。

年相応の経験が積めなかったことが最大の原因だと思っています。

  • 本来なら給料が上がるところ、不況で上がらない。
  • 本来なら部下に指示を出す年齢なのに、部下が居ない。

結局、稼げなければ結婚もできず子供も育てられない。晩婚化は必定で、やっと家庭を持てたら解雇か病気で一家離散。夢も希望もありませんね。

真の実力主義であれば、上の年代が負けることもありますから、それを守るために排除したという図式と感じます。

だから、社会の雇用状態が昔ながらの年功序列はまだしっかりと存在しているのに、頑張れば上に行ける(給料が上がる)と騙されてきたようなものです。

昔と変わらない上の世代

こういった時代の波というのは結果論なので、当時、大局的に気が付くことは難しいでしょう。しかし、確実に世代として排除されている印象は未だに続いています。

一言で言えば、「再チャンス」がかなり少ない世代だった。

人数が多い分、その再チャンスさえも競争になってしまった。成功したり安泰の人は、たぶん世代が異なっても成功したでしょうから、どの世代も一定数はいると思います。もちろん運もあります。

しかし、上手くいかない人の方が多いのだから、この世代は未だに社会の受け皿がない状態です。

そこへ政府が「非正規雇用者の資格取得などのスキルアップを支援し、非正規からの正社員転換を官・民で促す」というような主旨で支援したところでお門違いの政策です。

そもそも、非正規雇用ばかりではないし、我々の就職氷河期世代は資格を持っている人もむしろ多いと思うし、正社員だからといって安泰の人ばかりではありません。

こういう珍獣を見るかのように他人事感が満載の上から目線の政策で、本質とはかなりズレているように思えます。

私にはマトモなのは就職氷河期世代であり、政府にいるような老人がオカシイのであって、真面目に努力してきたから割を食ってる感が否めません。

複合的に因果関係がありますから、世代だけ切り取っても解決しません。政府も企業も自分たちが逃げ切れれば良いという状態なので、あまり真剣さも感じません。

ただ、ロスジェネの当事者としては、この世代に光が当たることに関しては歓迎します。

だからといって政府の支援プログラムを利用しようとも思いません。

就職氷河期世代のニュースが多くなったと思いませんか?
犯罪を犯すことは理解できませんが、罪を犯した人達のどうにもならない気持ちだけは理解できますね。

1990年代に日本は破滅の道へ向かいました。その後も放置された結果が現在です。子供を産めない年齢になっている就職氷河期世代とはいえ、まだ下は30代半ばなので可能性はあります。

日本が今後に上向きになるためには、意外と就職氷河期世代の活躍が全てかも知れませんよ?
建前だけで時間が経過すれば、日本は試合終了です。

就職氷河期世代の人達こそ、今まさに時代が必要としている人だと思いますが違うでしょうか。

悩みは相談して行動することで解決に導きましょう!

提供できるスキルは意外な物もありますよ

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