離婚した長男の終活——お墓の後始末

お墓 離婚して悩む

40代以上で離婚し独りに戻った人は、これまで考えもしなかった悩みに当たります。そうです。お墓をどうするかという問題です。

これまでお盆のお墓参りも、家族・親族が亡くなった時のお葬式への列席など、夫婦でおこなってきたハズです。
それが離婚とともに他の列席以前に、自分たちの実家のお墓をどうするのか、考えもしなかった現実に向き合うことになります。

 

子連れで離婚した女性はまた別の問題になります。ここでは、離婚した男性で、元妻の元へ置いてきたお子さんが居る場合のお話です。

しかも、その男性が長男であったのならば、悩みはもっと深いと思います。

最後の世代

再度、誰かと籍を入れて、子供を授かれば悩みは無くなります。しかし、それなりの人生経験をした中高年は、あまり次の結婚には興味が沸いてこないでしょう。それが中高年と呼ばれる40代以降で、年齢を重ねれば尚更です。

一番は、今よりももっと輝いて生きて、新たな伴侶を見付けることが解決すると思っても、必ず子供を授かる保証もありませんし、そもそも忘れ形見の子供達にお墓参りもさせたとなると、跡継ぎへの想いも一塩だったはずですよね。何ともやり切れない想いです・・・。

 

兄弟が居るのなら、その兄弟に託すのも手です。それは自然なことです。何も長男が絶対に後を継ぐ必要はありません。お墓があるなら、そこへ入るのは一般的であっても、兄弟は新たに墓地を探すのも一般的です。あくまで実家のお墓は実家の後を継いだ家族が入るものだからです。

それが逆になっても仕方ありませんし、別に近い親族が入っても良いのです。ルールとしては間違っていません。

 

兄弟が未婚であったなら、この可能性も絶たれます。

つまり、その世代で終わりなのですから、もう今の実家の墓は必要なくなります! なんとも寂しいお話ですね。

この家族の一人が最後に亡くなった時、永代供養のお墓となるのが一般的です。しかし、供養先をどこと決めていない場合は困りますね。

 

最後の一人が入るお墓は永代供養のお墓としておくのが良いです。

それには事前に決めておかなければなりません。現在のお寺のままであっても、そのようにしてもらう手はずを整えましょう。別の墓地ならば、生前に改葬しておくべきしょう。

墓じまいという終わり方

別に「墓じまい」というのがあります。

「墓じまい」って知っていました??

墓じまいとは
墓じまいとは、墓を仕舞うこと。お墓を解体・撤去するという意味で、お寺の墓地や霊園からお墓そのものを片付けて返還することです。

 

実は現在はこの墓じまいが多くなっているようです。ニュースでも度々目にします。

同じように次の世代へ引き継げない独身の人が増えたのが要因です。また、そうではなくても、実家の地域には住んでおらず、都会で骨を埋めるのならば、実家の家族が他界した後に、新たに自宅近くに墓地を購入し改葬することも考えるでしょう。

その時、実家の墓地を引き払わないとなりませんから、そのお墓を「墓じまい」するわけです。

もしくは、もう誰もお墓を守ってくれる家族が居なくなるので、墓自体を無くすという意味の「墓じまい」です。私の場合は後者のすべて終わりにする墓じまいですね。

 

しかし、問題も多いのが現実です。

そもそも改葬する際に「墓じまい」したい胸を菩提寺に告げたところ、トラブルに発展することも多くなりました。

お寺の住職が快く応じてくれないそうです。

お寺にとっては檀家さんが減るのは避けたいでしょう。月々でいくらという世界ではありませんが、お布施としてそれなりに年間で支払っているハズです。

それにお葬式やお盆などの行事など、お寺と関わる場合に互助会費やお布施などもしています。実質的に維持管理料を払い、そして祭礼にはこれまた別にお支払いするのが、先の未来まで決まっている家族が、檀家を辞めるわけですから、それはお寺にとっては収入源になります。(そういう住職ばかりではありませんけどね)

 

そもそも少子化の中、祭礼も減っています。人が少なければ亡くなる人も少ないわけです。今後、お寺の維持管理というのは、これまでの状態では上手くいかないでしょう。元々がビジネスという枠組みではありませんから、そういうものと言ってしまえばそれまでです。

しかし、現実として、それを快く認めてくれないご住職も多いと聞きます。面倒ですね・・・。

必要な手続き

墓アップ

墓じまい・改葬に対しては、埋葬証明書が必要になります。

この埋葬証明書が現在のお寺の署名捺印が必要なんです。これをスムーズにいただけて、はじめて改葬先からの受入証明書により改葬が行えます。

 

この証明書の類い以外にも必要なことがあります。
御霊抜き供養(みたまぬきくよう)という現在のお墓から魂を抜く法要や、開眼供養(かいげんくよう)といい、新しいお墓で魂を入れる法要などあり、それらにお布施として費用がかかります。

  • 御霊抜き供養(みたまぬきくよう)
  • 開眼供養(かいげんくよう)

 

これらお布施には相場はあります。厳密に言えば「お心でいくらでも良い」というのが仏教です。そうはいっても想像も付かないので、一般的にいくらか親族に聞いておくべきでしょう。

地域により異なりますけど、現在は3万円程度と聞きます。

もちろん、心一つで何万円でも構いません。そういった意味ではそのお寺の慣習に従うことが要らぬトラブルを起こさない秘訣です。確かに今の社会で3万円程度ならば妥当な気もしますね。

 

こういった費用面が分かりにくいのが本音です。

これらを全て自分でやるには荷が重すぎると感じる人も多いでしょう。親身になってくれる親族が近くにいれば、相談できるので深く考えなくても大丈夫かも知れません。

そういう人ばかりではありませんから、相談したくてもなかなか相談先がないのが現実です。

墓じまいの相談

他にも、お墓は更地で返却しなくてはなりません。
墓石はどうするのか? どこに依頼すれば整地してくれるのか? 恐らく誰もが一生に一度もないことですから、誰に訊いても的確な答えはないでしょう。

役所などでは手続きに関してはもちろん、その他にも情報はいただけます。無料相談があれば参加してみるのも手です。しかし、お役所ではそこまで親身になってくれません。具体的なことは結局、自分で何とかしないとなりません。

 

全国にそれ程多くはありませんけど、お墓のアレコレを受け付けてくれる業者はいます。もちろん資料請求や電話での相談は無料です。(例:お墓のミキワの墓じまいサービス)依頼をするまではお金は掛かりませんから、自分で考えてもなかなか答えが出ない時はそういったサービスを受けるのも手です。

[広告]

全国対応16.5万円の「お墓のミキワの墓じまい」サービス内容をみる

こちらのサイトでは事例も載っていて、小さければ16.5万円〜で一般的な大きさなら20万程度ですね。うちの実家は敷地が広いんですよ・・・。うーん。

 

私事では、お墓は自分の代で終わりにする「墓じまい」の手続きを取ろうと思っています。自分自身が元気なうちにおこなわないとなりませんので、あまり時間は残されていません。

そして自分自身の最後は役所なり行政の人が無縁仏はみてもらえるので、その諸費用は分かるように残しておこうと思っています。10万円程度でしょうか。

 

お墓の処理に対しての不安は本当に色々ありますね。

  • お墓の解体
  • 墓石の処分
  • 証明書などの行政手続
  • 整地にする
  • 御霊抜き供養(みたまぬきくよう)と開眼供養(かいげんくよう)
  • 僧侶の手配
  • 永代供養のための墓地・霊園探しとお墓の購入

 

もしもこれらがトータルで代行してもらえるのなら、墓じまい自体は不安ではなくなります。不安なのはどうなるのか、どうするのかが分からないからですね。

費用の問題

最大の問題は、いったいいくらかかるのか??

今後のお墓を守るための改葬ならともかく、墓じまいとなると周りに経験者も居ないでしょう。どこか業者さんに相談するのが賢明でしょう。

 

費用はお墓の大きさ(広さ)によっても異なるのが一般的です。それは作業量が異なりますからね!

それに代行をしてもらうかどうかにもよります。これは車の車検と同じで、自分でやれば安くすみますけど、ディーラーに頼めばそれなりにかかりますよね。

 

一方で、費用と同じくらいに、それらを進めるには手間もかかります。これまでお寺と懇意にしていたのなら、あまり気にしませんが、ほとんど接点がない人も多いと思います。地元で生活していてもそうなのですから、他県で生活している人にとっては未知なお話です。

何度も実家へ足を運ばなければなりません。お寺や役所の往復をし、その度に費用に悩み、実生活を犠牲にしなければ進みません。

そもそもお墓についてもよく理解していない人が多いでしょう。実家のお墓に誰と誰が入っているのかご存じですか?

 

個々のお墓によって、ご家族によって事情は様々です。仮にそれら費用と手間がどの位かかり、どうなのかが分かっていれば、安心して事を運べるでしょう。

一度、総額がいくらかで、何をすべきかを調べてみる価値はあると思いました。明朗会計で、実績もある業者さんも出てきました。これからはスタンダードな事になるかも知れませんね。

最後に

離婚ということから、自分がこの世を去る前にやることが増えました・・・。

本当に長男というのは難儀な立場です。上手くいってもやることや悩むことが多いのに、上手くいかなくても同じように悩みは尽きません。

 

一番の希望は、どんなカタチでも別れた子供達がお墓を守ってくれるのが理想です。

ただ、それを望むには子供への負担も大きく、社会的な手続きからも難しいので、立つ鳥跡を濁さずの精神で、お墓はもちろん、色んなしがらみや、家、土地、建物といった資産、そして身の回りの品も、少しずつ手放してあまり余計な物は現世に残さないことが、家の最後の者としての務めかも知れません。

なんとも・・・寂しい限りです。

 

皆さんは、お墓はどうされるのか、もうお考えはまとまっていますか?

もしも私のようにまだであれば、今のうちに各所に相談した方がご自身も安心しますよ。
離婚して気になった「墓じまい」のお話でした。

コメント